好きな商業トイレ

商業トイレの改修ブームは、松屋銀座がきっかけとなって、現在まで続いています。
当初から10年以上たった今、コストパフォーマンスが厳しく問われたことで、トイレ改修も厳しい環境におかれています。

設計者の理想だけではなく、トイレの関係者を共同でトイレに改修には必要性があります。
例えば、立地条件や利用者層、掃除の頻度、設計内容を変えることと合わせなければいけません。
商業とトイレには、共通点があります。
それは売る人と買う人の関係によって、成り立っているということ。
どんなに大きな規模の商業施設であったとしても、同じことが言えます。
商業が大正としているのは個人の一方で、トイレもまた個人的な空間であることを意味しています。
どちらにも共通して言えることが、各人に対してどう向き合うか?
一人ひとり個性も違えば、能力も違います。
人的サービスとメンテナンスの両面からの視点が大切になってくるのです。

ちなみに私が好きな商業トイレは、大阪梅田にある「阪神百貨店梅田店」。
この百貨店のトイレは書くフロアのコンセプトに沿いながら、トイレの内容を展開しています。
例えば、8階の阪神グッズ販売の横のトイレは、球団ユニフォームをイメージしたつくりに。
5階の紳士服売り場では、男性が使いやすいように手洗いや小便器を個別化しています。
6階は「美と健康」がコンセプトとされた売り場のため、花の受けられた丸い手洗い台と水をテーマにして設計されています。