公共のトイレ

街中にある公共のトイレ。
ストレス社会から束の間逃れることができる、貴重なプライベート空間。
長時間トイレの中にこもっているわけにはいきませんが、リセットできるような存在意義をもっています。

しかし私達は普段、トイレを使用してリラックスできているのでしょうか?
わたしは個人的に、公共のトイレに良いイメージは持っていません。
人気のない暗くて臭いトイレはお化けが出てくるような怖さがありますし、隣から覗かれそうな個室は安心して用をたすこともできません。
仮設のトイレならば、少し我慢してでも違うトイレを探そうといった気になってしまいます。
利用者がいかに快適に過ごせるか?がトイレにとって、重要な意味を持っているように感じます。

日本橋三越の前進、三越呉服店が、日本で初めてトイレの集客の要とした場所とされています。
日本橋へ買い物に来る夫人が一番困る物がご不浄であると考え、そのために便所を改良されたとも言われています。
このことから分かるように、商業施設において素敵なトイレをつくることが、客を呼び寄せるための一つの強みになることは間違いありません。
近年注目されたトイレは、松屋銀座のトイレ。
その名も「コンフォート・ステーション」です。
外出中の女性の多くが商業施設のトイレを利用していたことに着目した松屋は、トイレの改修に目をつけました、
今でこそ、よく見られるようになりましたが、この頃では珍しい、広いパウダールームやストッキング交換台などを設置したのです。

トイレに排泄機能だけではなく、その他の付加価値を持たせたことによって、きめ細やかな場所へと変化し、結果的に注目を集めました。